摩耶山ブログマヤログ

Archive for the ‘まやビューライン’ Category

「悠久のマヤ遺跡! 歴史への道しるべを辿る」(4)

月曜日, 4月 14th, 2014

摩耶ふしぎ発見ロゴさぁここまで3つミステリーが終わりました摩耶 ふしぎ発見!
いよいよ今回が最後のクエスチョン。山頂に向けて、マヤ遺跡のふしぎも頂点に達していきます。

それでは参りましょう。

ラストミステリー、

摩耶、ふしぎ、発見!

(カメラズ-ムイン)

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

IMG_9294旧天上寺から摩耶山の頂上にある掬星台へは、ふたつのルートが存在します。より多くのハイカーが歩くのは右(東)側の観音道。杉の林や湧き水など、自然風景に恵まれた人気のコースになっています。

_が。ここであえて左(西)側、奥の院道に曲がってみるのがミステリーハンターの使命!未知なる道はみっちり踏破しなければモヤモヤするではありませんか。いざ前人未踏の秘境へ・・・!!
※整備されていますし、けっして前人未踏ではありません。

 

IMGP6371観音道が横へ横へと進んでいくのにくらべ、奥の院道は上に上に登っていく感じがします。かつてはこの急勾配な山道を駆けまわり、修行する超人的な行者たちがいたといいます。そう、天狗のみなさんです!

 

その後、天狗の姿は消えたが、明治時代に入ってから再び、
摩耶山の山道を走ることに熱意を持つ人物が現れた。彼の名はA.C.シム。
スコットランド生まれの実業家であるシムは、1870年に来神。
薬剤師として働いた居留地では
KR&AC(神戸レガッタ&アスレチック倶楽部)を設立したほか、
居留地から摩耶山・天上寺までを往復する長距離走の大会実現に深く関わった。
このレースはのちに日本で最初の長距離走とされ、
摩耶山がトレイルランニングの起源とされる所以にもなっている。
また140年ほど経った2013年5月11日、
シムの業績を讃える「第1回シム記念・摩耶山登山マラソン」が開かれた。
そして第2回大会は今年の12月に開催される予定であり、
4月22日にはプレイベントがおこなわれた。
天狗、シムからつづくトレラン文化は、今なお人びとを魅了し受け継がれている。

 

はい、おなじみ解説ナレーターさんありがとうございました!

それで、さっそく登っていくのですけど、クネクネ曲がる角にいつもふしぎな物体があるんですよね。

IMGP6370 これとか、

IMGP6376 これも、

よくみると番号が書いてあるのがお分かりいただけますでしょうか。
うーんこれはなに?もしかして早々のラストクエスチョン!?

それではこれらの物体とは、一体何なのでしょうか?

♪テレレレテレr

そうは私がさせない。
これらはすべて、旧天上寺から掬星台までをぐるりと囲んだ
八十八ヵ所巡りの跡だ。
明治の後半に整えられ、当時の人びとがご利益を求めて巡り歩いた。

また途中にある公廟跡は赤松円心のものである。
円心は室町幕府の成立に関わった播磨国守護であり、
摩耶山城を拠点に六波羅探題の攻撃を退けたと言われている。
元は木造の廟屋と拝殿があり、石造の五輪塔婆が安置されていた。
なお最近になって注目を集めているあの黒田勘兵衛は、
実は赤松氏の陪臣の子である。

 

うむむ、ナレーターさんから思わぬ反撃にあいましたが、
なんと摩耶山にかつて山城があったとは!
お寺にお城、まさに文武両道の山だったのですね~。

さてこの奥の院道、さすが天狗さんが修行に走っただけあり、ちょっとキツめです。別名「馬の背渡り」。急な傾斜がうにょうにょと続き、なかなか終わらないものですから、また、息が、切れてくるわけですが、はぁ、名前のとおり、この道を、登りきった、その先、には、

IMGP6381 奥の院の跡がありまーす!!!!

モミジやヤマザクラといった古木に囲まれ荘厳さをたたえるこの場所は、
かつて修験道の行場だった。
摩耶山屈指のパワースポットエリアの入口であり、
今なお当時の土台が残されている。
なおここでの奥とはもちろん、「旧天上寺の奥」という意味である。

このあたりは笹が茂り、風が吹けばサラサラと音がきこえるほど静か。なるほどこれが「神秘的」というものなのかもしれません。
さらに付け加えますと、奥の院の跡周辺は文字どおり伝説のスポットが数多く語り継がれていますよ。ですよねナレーターさん!?

そのとおり。
“丑三つ参旧跡”

“弁天池”
“龍神社”
“龍神淵”
…などなどである。

今となっては手がかりを見つけにくく、
林のなかに眠っているであろうミステリースポットたち。
日の目がでるようなことがあれば
摩耶山における世紀の発見と言えるでしょう。
求む、ミステリーハンター!!
※国立公園内ですのでマナーを守り、
安全なミステリーハンティングをお楽しみください。

 

そしてマヤ遺跡最高峰のミステリースポットは、奥の院のさらに奥に潜んでいます。

こちら、天狗岩大神です。

IMGP6450

横たわる巨大な天狗岩は磐座(いわくら)といい、
神々が降り立つための舞台と考えられてきた。
また諸国で狒々や大蛇を退治してまわった
岩見重太郎による狒々退治の地としても語り継がれている。
なお近くには摩耶山の三角点、標高698メートルの指標が立ち、
パワー・標高とも、まさに
摩耶山の頂点といえるミステリースポットである 。

さあ、4回に渡り、年を跨いでまでご紹介してきたマヤ遺跡でのミステリーハンティングも、いよいよ集大成といえるラストクエスチョンのお時間がやってまいりました。
これまでの答えを振り返ってみますと、「穴」「ラムネ」「(あの国民的長寿対談番組)」と、なかなか脈絡のないものになって参りました。

そして最後はここ、天狗岩大神からのクエスチョンです!

 

IMGP6452この天狗岩、正面からみるとわかる通り、
中央に大きく割れているのがわかります。
昔の人びとはこの割れ目をある部位に見立て、
そこに卵を納めて祈ることで子宝を願った
といいます。
その部位とは本来、女性に特有のものなのだそうですが、
それではこの部位とは、いったいどこでしょうか!?
♪テレレレテレレレテレレレテレレレレ〜♪

 

それでは答えを発表いたしましょう!
…おっとここでディレクターよりカンペ指示が。
なになに?
「くれぐれも失礼のないように」
_うんうん、わかりました、おまかせください。

 

というわけで正解は、おピーーッ、でした!!!!

 

やれやれまったく、危ないところであった。

正解者のオトナな皆さまには、
摩耶ビューテラス702「モンテ702」絶賛発売中の、
りゅーじんくん人形をご紹介します!
IMGP6565 テーレッテー♪

そして答えがわからなかったお子様な皆さまは、
残念ながらやはり何かをボッシュートなんですね。
♪テレッテレッシュルルルル〜♪

さてここまで4問のクエスチョンを お送りしてきました、摩耶ふしぎ発見。
見事パーフェクトを達成されました読者の皆さま、
そして残念ながらそうではない皆さまにも、
ここでプレゼントのお知らせです。

4月26日におこなわれる
摩耶ケーブルで行く!悠久のマヤ遺跡 撮り歩き4時間の旅
(意訳)を
ご覧の皆さまから先着で15名までお申し込みいただけます!!

このプレゼント参加ご希望の方は、
アドレスinfo@yasuwan.com、
「山撮り写真教室」件名まで、
氏名・携帯電話番号・ご住所を明記の上
メールでお申し込みください。

皆さまのご応募、お待ちしています!

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
さてそろそろお別れのお時間がやってまいりました。
悠久の歴史を現代に紡ぐマヤ遺跡の旅、
皆さんお楽しみいただけましたでしょうか?

それではまた摩耶山のミステリーを

お送りできることを願って、

ごきげんよう!!!!

 

 

この番組は、Inspire The MAYA-BUNIN、
摩耶山天上寺の提供でお送りいたしました。

ロマンティックをあなたに@星カフェ451☆

日曜日, 4月 13th, 2014
あなたもご覧になりましたか?
夜空を流れた一筋の光を
それは私たちの自我の願いなど叶えてはくれないのです
瞬きすると消えてしまうような
名もない隕石などではないのです
それは人類の夢と希望をのせ
地球の大いなる願いをのせ
大気圏を秒速8kmで飛び続けてくれているのです
あなたもご覧になりましたか?
宇宙ステーション[ISS]が地球に放った輝きを

4月6日(日)PM7:00
朝から不機嫌だった天候がやんわり回復し雲が晴れた束の間の夜空に、流れる一筋の光がありました。それは星空公団・原田さん、高松さんと当[星カフェ451☆]へいらして下さった皆さまと、南の夜空を眺めはじめて間もなくのことでした。
「あの光は点滅していないでしょう?飛行機とは違って」
と、原田さん。
確かに、アレは常時同じ明るさを保っている。そしてアレはすぐに消えてしまう流れ星とも明らかに一線を画している。アレはなんとも形容しがたい速度で空を横ぎっていく。あんなモノは見たことがない。・・・では、この光は、一体?・・・ま、まさか・・!ま・・
まさか一体なんだというのでしょうか。今この場が星空観測会でなかったなら無知な私は「UFOを見た」とひとり大騒ぎしてしまうところだったではないですか。あぶないあぶない。

そんな前置きはさておきまして、
この未確認飛行物体こそが本日の観測目玉であるアレなわけですね、あれ。

地球の科学のなんたるか!
新進気鋭なそのボディ!
人が、生活、できる、、、宇宙の研究所!!!

人呼んで、

\ 国際宇宙ステーション【ISS】/

だったわけですね。

DSCN9668雲一つない空もこの後急激に曇ってしまい残念ながらお月様と春の星座は隠れてしまったのでした。

DSCN9666ISSを見上げて大フィーバー~まやケーブル[虹の駅]舎前にて~
↑雲に襲われる前のしあわせだった頃の我ら

さて、しっかりとISSの神秘を堪能した所で
一度駅舎に戻って原田さんの講義をお茶と共に楽しみます。
当[星カフェ451☆]カフェというからにはちゃーんとお茶タイムもあるのです。
そしてこのお茶を飲みながらの講義タイムこそが・・・
当・星空観測会が「星カフェ☆」であるが故の最大の魅力なのです!!!
それは時に天体観測をも凌駕する異彩を放つ。

題して「原田さんのトーク☆SHOW @虹の駅-ISS記念スペシャル.ver-」〜開幕〜

そこに、宇宙と共に広がっていたのは、、、めくるめく原田さんワールド!!!
今宵、星と原田さんから・・・目が離せない!
中でも特に笑わせて深くたのしませて頂いたのが「ハウメアマケマケ」の話。
それからアンドロメダを二往復したり地球に不時着してみたり・・・
こ、これ以上はお伝え出来ないわ!この先は参加者だけのお楽しみよ!!

そうこうしている間にトーク☆SHOWも佳境に差し掛かり、宴もたけなわ・・・
そのとき外で天体望遠鏡をスタンバってくれていた高松さんから朗報が!!
「雲が晴れましたよ~」

1382413_695563780481683_480038434_n初めて覗いた天体望遠鏡。レンズには、たくさんのクレーターがひしめく大きな大きな半月と、衛星が一直線に4つ並んだイヤリングみたいな木星が映し出されていました。
「あれは地球という星だよ」と、向こうからもこちらを覗いているのでしょうか。手を振ってみたい気持ちになりました。

さーて次回の星カフェ451☆は夏に開催予定です。日程が詳しく決まり次第こちらで告知させて頂こうと思います。こうご期待☆
注・次回も星と原田さんにクギ付け警報が発令されるおそれあり

星空を眺めながら、原田さんのお話を聞きながら、人を笑顔にできることの素晴らしさを痛感した
そんな夜でした。

秘技、虎ひしぎ!!“THE・達人”甲野善紀先生が摩耶山にご来灘の巻。

木曜日, 4月 10th, 2014

さて、このように大盛況におわりました「摩耶山で達人と一緒にはじめての登山&まき割り 火おこし&おにぎり体験」3月21日)でしたが、あとおひとり、TATSUJIN of TATSUJINであらせられる達人のご紹介がまだでしたね。お待たせいたしました、それではご紹介いたしましょう。

身体使いの達人、甲野善紀先生ですッッッ!!!!!!

IMGP7123/ ザッ… \


ごらんいただけるとおり、当日は雪が降るなかのSTARTだったわけですが、先生の出で立ちはまさに達人。なお終始履かれていたのは地下足袋のようなものでした。

 

さて最初に甲野先生へ注目が集まったのは旧天上寺へとつづく悠久の石段。その登り方として甲野先生が披露したのは足さばきかと思いきや……

IMGP7147/ ガギッ \

この指づかい。えっ?動かすのは足なのに、なぜ指なのか、ですって??NO NO、考え方を根本的に変えなければなりませんよ。人は、爪先から指先、頭の先まで使って動くことこそ、身体の理にかなうことができるのですから。
先生、この指づかいで手を固定したまま…

 

IMGP7145/ ザザザザザザザザザザザザザザザザザザッ \

まるで、いや、なんとも形容しがたい、しかしSMOOTHな美しい動きで駆け上がっていく甲野氏。
もう100人みんなが「( Д ) ゚ ゚」状態。この動き、この指さばきこそ、甲野氏が古来の叡智より現代に蘇らせた秘技「虎ひしぎ」です。言葉で説明しますと、「内に回そうとする親指の動きと、それに逆らい外に引っ張る人差し指の動きが均衡する状態」になります。…ええと、実際にIMAGEをつかんでいただくには、甲野先生のご本なりDVDからどうぞ。

この「虎ひしぎ」によって何が起こるのかというと、重心が安定し、より無駄なく身体をうごかすことができるようになります。結果として、たとえば山道で使えば登りや下りでの負担を改善できるようになるのです(UKEURI)。

つぎに甲野先生の見せ場となったのは、薪割りでのこと。LUMBER JACKS加古川の皆さんと、なにやら技術交流がおこなわれた模様で、伝説の“最速の薪割り”が披露されたのでした!!ここから連続写真で、どうぞ。

IMGP7311 IMGP7310 IMGP7309/ スコーン!! \
※背景の角度や様子が異なるのはお察しください。

IMGP7221/ ザァッ… \


うーむ美しい・・・極められた動作とはじつに美しいものなのだということを、この画像から少しでも皆さんにもお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

さて、以上のように参加者の熱い視線をあつめた甲野先生でした。が、まだ終わりではありません。。。

 

イベント終了後、宿泊希望者を対象に、夜の特別講習が開かれていたのです!!!!

こちらは自然の家にて完全クローズドでおこなわれたため、内容を詳しくお伝えすることは控えさせていただきます。しかし、何もお見せしなくては、どうしても外せない理由で参加できなかった方に申し訳が立たない…。ということで、特別に1枚だけ、撮って出しをご覧にいれましょう_。

 

 

 

 

 

 

IMGP7368/ ズザアァァァッッ!!!! \

以上、摩耶山にご来灘された

甲野善紀先生のレポートでした。

 

またのお越しを、

心よりお待ち申し上げます!!

 

〜完〜

4月13日、山上朗読会で物語世界へトリップ!

土曜日, 3月 29th, 2014

 

4月半ばといえば、年度末や新年バタバタの疲労がちょいちょいと出始める頃ですが、
そんなお疲れのアタマを「妄想」でほぐしてみませんか?w

番外 本読みの時間in摩耶山
4月13日に虹の駅舎で開催される「番外 本読みの時間 in摩耶山」は朗読イベントです。
その名の通り、出演者が本を読む…朗読するわけです。
が、標高451mの山上朗読会はそんじょそこらの朗読会とはワケが違います。

複数の出演者が絡み合いながら、作品が語られます。
摩耶山の中腹で読まれる作品の1つはあの芥川龍之介氏の作品「薮の中」
薮の中の駅舎で読む「薮の中」は果たしてどんな様相を呈することになるのか…!?
個性派の3人の男優陣と紅一点の主催者・甲斐さん、
それぞれの声、言葉、表情、動きが、
頭の中の妄想力をかきたてます!

なんといっても俳優陣の……
あの作品のあのシーンが……

いえいえ、ここで多くを語ってしまってはいけません。
アナタの目と耳で、ぜひ作品世界を体験して下さい!
4月13日は摩耶山・虹の駅へトリップ!
日常を忘れて本読みの時間へトリップ!

詳細、お申込方法などは以下!

=====================
標高451mで開かれる山上朗読会
萌出る緑。
真実の芽吹きは、・・・ひとつ。

番外「本読みの時間」in摩耶山

日時:4月13日(日) 15時開演

《出演》
小野真也
徳永健治

甲斐祐子

徳田祐介
(有限会社ワイワイワイ)

《予定作品》
芥川龍之介 原作 『藪の中』
(脚色・甲斐祐子)

江國香織 作「桃子」

開演予定時間:15時(公演時間約1時間)
受付開始予定:14時30分

場所:摩耶山 ロープウェー虹の駅 駅舎
(摩耶ケーブル虹の駅下車)

摩耶ケーブルは毎時0,20,40分に発車します

摩耶ケーブル下までは…
阪急王子公園駅から坂バスで8分
JR灘駅からから坂バスで11分
各線三宮駅、JR六甲道駅、阪急六甲駅から
神戸市バス18系統乗車摩耶ケーブル下下車
車でのご来場はできません。

料金:1500円(1ドリンク付)
* 受付にて摩耶ケーブル往復チケットをご提示頂くと、1250円に割引致します。

主催・問合せ先:本読みの時間
問合せURL:http://kaiyukan.net/
協力:monte702(ドリンク提供)

 

 

4・14虹の駅『うたごえカフェ』に想い馳せて。

木曜日, 3月 27th, 2014

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 先に断っておかなければならない。筆者は80年代後半の生まれである。そのため、かつてあったという歌声喫茶の繁栄や、それらを拠点とした「うたごえ運動」の広がりを知らない。人前で、みんなで歌うといえば、せいぜい学生のころの合唱コンクールくらいであり、あとはもっぱらD◯MやJOYS◯UNDといったカラオケのことしか思い浮かばない。または昨今インターネット上で氾濫する「歌ってみた」の類だろうか。ストリートミュージシャンやバンドのボーカルといった経験がないかぎり、同世代なら大体おなじ感覚なのだろう。

 そこで、最初に「うたごえカフェ」と聞いたときには、めずらしいというよりむしろ、まぁそういうこともあるんだろうなという、さしわたって驚きのない感覚を持った。だが、今回マヤログでイベント紹介を担当するにあたり情報をあつめるにつれ、これはどうやら、ただ右から左へ受け流すにはあまりに勿体のない貴重な催しであることがわかってきたのである。かつて、きっと筆者の父や母が今の私くらいの歳のころ、より身近に感じていたであろう文化が、今この虹の駅に辿りつくということは、ひょっとしたらちょっと凄いことではないだろうか。

 今回のうたごえカフェを企画するアコーディオン奏者の望月一郎さんは、神戸市灘区の篠原南町にあるロシアン喫茶「喫茶オリーブ」で、毎月1回うたごえ喫茶を開かれてきた。現在は阪急王子公園駅前の福祉センターにて、ひきつづき活動されているという(毎月第二土曜日)。摩耶山の麓でささやかに営まれつづけてきたうたごえ文化が、ちょっと爪先立ちして虹の駅にやってくる。いつもよりすこし高くから流れだすうたごえは、山から流れる川のように、灘の街を駆けて海にとどくことも、あるのかもしれない。

 

♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬

『うたごえカフェ』
日時:2014年4月14日(月) 14 :00~16:00
場所:摩耶ロープウェー虹の駅 駅舎内
参加費:500円(800曲収録歌集レンタル、ドリンク実費)
☆当日はモンテ702より、ソフトドリンクをご用意いたします(販売)。
アクセス:
JR灘駅南側/阪急王子公園南側より坂バスに乗車

「摩耶ケーブル下」で下車

摩耶ケーブルに乗車

摩耶ケーブル「虹の駅」より摩耶ロープウェー「虹の駅」まで徒歩1分

 

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