摩耶山ブログマヤログ

お山の駅舎で朗読会〜文系的摩耶山の楽しみ方

5月 5th, 2014 at 14:34

 

『リドルストーリーをご存知ですか?』

本読みの時間in摩耶山

 

 

ロープウェー虹の駅舎内、静かに登場した語り手が声を発します。

さあさあ始まるよ!始まるよ!
「番外 本読みの時間 in摩耶山」が!

今日ここで語られる最初の作品は、あの芥川龍之介・作「薮の中」
摩耶山虹の駅舎に集まった皆々様、
山の中で語られる「藪の中」とはいかなる物語?
霞の中を彷徨うような、謎の世界をご堪能あれ!
見上げる空は花曇り、
今日の作品たちにはまさにぴったりの空模様ではないか!

 

本読みの時間in摩耶山

 

 

盗人が語る、女が語る、死人が語る。
殺めたのは一体誰なのか?
その真相は永遠に………藪の中。

リドルストーリーとは作中の謎が解決しないまま終わる物語の形式のこと。(ひとつ賢くなりました!)

お客人の中ではさて物語はどんな形で終わっているのか…
それらはすべて皆々様の胸中に!
…というわけで前半が終了です。

開演前には駅舎の前でとてもとても楽しそうに盛り上がって談笑しておられた出演者の皆様でしたが、公演がスタートすると表情は一変、瞬く間に物語の登場人物に様変わり!!
駅舎内に響くその声にはゾクゾクしました、いやホントに。

…さて続いて後半が始まります。

お次は、江國香織・作「桃子」を聞いていただきましょう。
語るのは住職と僧侶と幼い少女。
会場にはほんのりと妖艶な世界が広がって……。

そして合間で奏でられる内藤翔さんによるウクレレとギターの音色が、物語にふわっと重なり、すっと溶け込み、ほんのりと彩りを添えていきます。
即興で弾いておられたそうなのですが、これがまた絶妙にマッチしたメロディー!!

本読みの時間in摩耶山

 

摩耶山の真ん中で、声で、音で、語られこの朗読の世界を、

文章では十分の一もお伝えできないのが残念ではありますが

また摩耶山にて本読みの時間が開催されます時には、
ぜひとも足をお運び下さいませ!!!!

以下URLは主催者である甲斐さんのブログ。
公演までのウラ話(?)も含めていろいろ楽しいお話が楽しめますヨ。

「非・劇的な日常」
http://ameblo.jp/kaiyukan21

 

☆オマケ
当日の参加者にだけ配られたプレゼントがありました。
それはなんと「巻物」
この巻物の中には「藪の中」の……全文が………。

 

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番外「本読みの時間」in摩耶山

日時:4月13日(日) 15時開演

《出演》
小野真也
徳永健治

甲斐祐子

徳田祐介
(有限会社ワイワイワイ)

《公演作品》
芥川龍之介 原作 『藪の中』
(脚色・甲斐祐子)

江國香織 作「桃子」

開演:15時
場所:摩耶山 ロープウェー虹の駅 駅舎
料金:1500円(1ドリンク付)

主催・問合せ先:本読みの時間
問合せURL:http://kaiyukan.net/

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