摩耶山ブログマヤログ

杉の葉は命を掬う

7月 11th, 2013 at 15:21

かわいそう。 の言葉だけじゃ 命は救えないから_

掬ってみました。

現場は掬星台から歩いて5分にある紫陽花池。

梅雨明けの紫陽花池。まだまだ咲いてます

梅雨明けの紫陽花池。まだまだ咲いてます

このまえお伝えしたとおり、見ごろの紫陽花に囲まれながらモリアオガエルの卵が孵化している最中ですが、そんななかで悲劇が。

卵の泡が落ちきれず、橋の上に残ったオタマたち

卵の泡が落ちきれず、橋の上に残ったオタマ

ちょうど遊歩道の上についていた卵がそのまま落下し、おたまじゃくしが道の上をピチピチ・・・このままでは子ども達の命があぶない・・・いざ救命作戦の決行です。

いざ救助作戦。くぼみの水たまりで過ごすオタマも

いざ救助作戦。くぼみの水たまりに避難したオタマも掬う

まず、すでに孵化したおたまじゃくしを、一匹ずつ杉の葉で掬って池に落としていくことに。水に入ったとたんに元気よく泳いでいく子が多かった反面、残念ながら弱りきった子も何匹か。合掌。。。

このままではオタマたちがあぶない!

このままではオタマたちがあぶない!

こうすれば大丈夫。ウルトラ戦士クラスの救出劇

こうすれば大丈夫。ウルトラ戦士クラスの救出劇

また、道の上にまだかかっている卵は、ついた枝ごと安全な水の上へ移動しました。これできっとだいじょうぶ。

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いちはやく手足が生えてきた成長株。落ち着いた佇まい

いちはやく手足が生えてきた成長株。落ち着いた佇まい

自然の摂理を破ることなく、ひとつでも多くの命を掬って救う。摩耶山でまたひとつ、生物のかきねを越えたドラマが生まれた瞬間でした。

 

〜後日談〜

泡は跡形もなく、水はだいぶ減っていました

泡は跡形もなく、水もだいぶ減っていました

数日後、水面の上に移動した枝を確認したところ、卵の泡がなくなっていました。池の水も引いており、自然とのコミュニケーションが成立したような気分。

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